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ゆとりある育児とやりたい暮らしを叶えるために、
美しい街「ゆすはら」へ

掲載日:2025.02.10
Profile
2022年Iターン
雲の上のカフェ -another sky-店主
YOGAインストラクター
「Wealth Beauty Garden」主宰
田代さん Tashiro
東京都→梼原町

隈研吾さんが出演した『アナザースカイ』を観て

 梼原町に来る前から、子育てに良い環境を求めて主に関東周辺で居住地を探していました。 シングルマザーとしてどのように過ごすかも悩みだったんです。 例えば、9時~18時まで勤務し、通勤時間を加えると子どもと過ごす時間が少なくなることは明白だったし、 お給料のほとんどが家賃に消えていくことを考えると、東京以外に住むという選択肢もありかなと。
 そんな時に、テレビで隈研吾さんが梼原町を紹介する番組を観て「この町に行きたい」と思ったんです。 隈研吾さんの木造建築と電柱のない美しい街並みに惹かれました。 私は旅行会社に勤めていたので、日本全国いろいろな観光地を知っていますが、 テレビで見た景色と現実が違うという経験は多々ありました。 でも梼原町の街並みは、嘘偽りなく美しくてとても感動したことを覚えています。
 また、この町は、UIターン者への支援が手厚かったのも決め手になりました。 今の家は3LDKの家賃が2万円位なんですよ。 子どもたちと狭い部屋で暮らすより、広々とした家で自然豊かに暮らして、 自分のやりたいことと、子どもたちと過ごす時間の調和がとれるのは、ここだと思いました。

自然のリズムで暮らしを楽しむ

 ここには小学生の長女と幼稚園児の長男の3人で引っ越してきました。 暮らし始めた当初、長女は「東京に帰りたい」と言っていましたが、お友達家族から川遊びに誘われ、 川原でターザンごっこやカニ探しなどをした頃から考え方が変わってきたようです。 ある日、「ここも悪くないね」と言ってくれたんです。 豊かな自然の価値を分かってくれたのは嬉しかったです。 星も、東京では1つ見つけたら良い方ですが、ここは満天の星空はもちろん、天の川まで見えるんですよ。 それでも子どもには「(おばあちゃんがいる)東京にはいつでも行けるよ。 ママは、星空を眺めたり小鳥の鳴き声とかを聴けたりできる、おだやかな日常をここで3人で過ごしたい」と伝えたんです。 今ではすっかり自然遊びとよさこい祭りにはまり、立派な“梼原っ子”になっています。

YOGAインストラクターとして

 ここに来る前、長女が不登校ぎみだったこともあり、 子どもと過ごす時間を十分にもてる働き方がしたい“とYOGAインストラクター”の資格を取得しました。 この町は、起業を応援する制度が充実していたので、それを利用して“YOGAインストラクター”として独立することを選びました。
 YOGAは、春から秋にかけては太郎川公園のデッキですることが多いですね。 森林の爽やかな空気を感じながらYOGAができるなんて最高の環境です。
 ほかにも、雲の上の図書館などでレッスンをさせてもらうこともあります。 例えば、YOGAが初めての方も参加しやすい私服での椅子ヨガクラスなどには、 たくさんの町民の方が来てくださって嬉しかったです。
 YOGAレッスンを体験してくださった方の中には、 ご自身と向き合い涙する方もいらっしゃいました。 梼原町の豊かな自然のエネルギーとヨガがぴったりはまって、 町の皆さんに喜んでもらえることが実感でき、とても充実しています。

雲の上のカフェ-another sky-を経営

 YOGA以外の仕事として、太郎川公園にあるカフェを運営しています。 ちょうどテナント募集があり、面談の結果、決定していただきました。 このカフェでは、東京で「コールド・ストーン・クリーマリー」というアイスクリーム屋の店長をしていた経験などが生かせています。
 カフェでは梼原の豊かさがぎゅっと詰まったメニューを提供しています。 町内の人気パン工房「シェ・ムワ」のパンを使ったオリジナルメニューや、梼原名物BONGAのカレーも人気です。 カフェの隣には、木のおもちゃの部屋(梼原町運営)があり、育児で大変なお母さんの癒しの場所になっているようで嬉しいです。
 この公園は野鳥も多く、特にヤマガラが懐いて、カフェにも遊びに来てくれるんですよ。 鳥がやって来ると、お客さんと一緒にひまわりの種をあげて楽しんでいます。

ただいま車の練習中

 免許は持っていたもののペーパードライバーだったので、最近まで移動手段は電動自転車でした。 自宅からカフェのある太郎川公園まではかなり長い坂道で、そこを、子どもを前後に乗せて颯爽と爆走していたので、 町の人から「自転車の人」というニックネームがつけられていました。 自動車の運転を始めたのは、こちらに来て半年後位からです。 やはり、急いでいる時などは便利ですけど、実は自然を直接感じられる自転車も好きなので使い分けています。 ただ移動距離には限界があるし、子どもの成長も考えるとやっぱり自家用車は必要だと思います。 高知には梼原町以外にも美しい場所がたくさんあるし、もっといろいろなところに子どもたちを連れていってあげたいと思っています。 まずは、高知市内までのドライブが今年の目標です。
 取材中、お店にヤマガラがやって来ると、取材陣に餌付け体験をさせてくれました。 「野鳥ってこんなに可愛いのか」と感動している様子を見て、私たち以上にはしゃぐ田代さんを見ていると、 彼女がここで暮らし感動した自然の営みや幸せを、このカフェに来た方に、いつもおすそ分けしていることが伝わってきました。 このカフェは高知・須崎方面から梼原町に入ってすぐの太郎川公園内にあります。きっととびきりの笑顔で迎えてくれるはずです。
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