子どもの成長とともに、やりたいことに挑戦
掲載日:2025.01.20
Profile
豚座建設 建設ディレクター
宮本さん
Miyamoto
四万十市在住
事務職から建設ディレクターへ
現在、四万十市の豚座(いのこざ)建設で、建設ディレクターをしています。
この仕事は、建設業界において、ITとコミュニティスキルで現場とオフィスをつなぎ、現場監督の作業効率を図ることを目的とし、数年前にできた新しい職域です。
業務は重機に装着してあるICT機器を、作業ができるように設定したり、ドローンで撮影した写真を3D化して設計を進めていったり、書類のデータ作成・整理、現場監督のサポートなど多岐にわたります。
実は、前々職も、隣町の建設会社で働いていました。総務課所属の事務職だったのですが、その頃から現場で活躍するスタッフを「かっこいいな」と思っていました。
ただ、当時1歳の長男が身体が弱く、病院が近い四万十市への引越を決め同時に退職。その後しばらくは在宅勤務のできる広告代理店に勤めていました。
そこで“建設DX”という記事を担当した時に建設ディレクターという職業を知りました。私、新しいもの好きなんです。この仕事は、未知の仕事を切り拓く印象があって、わからないけど挑戦したくなりました。
その頃には、長男の体調もだいぶ落ち着き、下の子も1歳を迎えていたので、夫に相談したら「やってみたら」と。web検索すると近所にある豚座建設が偶然、建設ディレクターの募集をしていたので、応募させていただきました。
子どもがいても、やりたいことを諦めたくない
念願の建設ディレクターとなり、自分が作成した図面から、道路が出来あがっていくのに立ち合えると嬉しいですね。
昨年の夏には、一級土木施工管理技士の資格試験に挑戦しました。一次試験は合格し、現在は、一級土木施工管理技士補です。
二次試験はかなり難関と聞いていますが頑張ります。「仕事も子育てもして無理やない?」と心配されることもありますが、そう言われると負けず嫌いなんで、逆にやる気が出てしまうんです。
育児と仕事の両立は、家族の協力があるからこそ
仕事は平日の8時~17時で、会社から保育園や自宅までは近いため、保育園の送迎はラクですね。
しかし、今のペースで働くのはやはり家族の支えがなければ難しかったと思います。
夫の協力はもちろん、義理の両親や近くに住んでいる姉も子育てを手伝ってくれます。家族を頼れるのは、地元で子育てをするメリットですね。
休日は家族でお出かけすることが多いです。私は、家にいるよりイベントや行楽に行くのが好きで、家族を巻き込んでいます。
それでも、少し休みたい時は夫や姉に子どもを預けて、カフェで寛いだり、友達と会ったりしています。
昔からの友人が近くにいて、家族を頼れる環境があると、一人ではない、ここに居場所があると思えます。その土台のおかげで、私はやりたいことに挑戦できているのだと思います。
暮らしている場所で最善の道を選択
20代前半の時は県外で暮らしたいと思った時期もありましたが、今となっては、暮らしている場所で、
やりがいのある仕事をし、子どもたちが自然に触れあいながら、のびのびと成長できる環境の方が大切です。
先日、長男が「大きくなったらお母さんみたいな仕事がしたい」と言ってくれたんです。
嬉しかったですね。母親として、落ち込んで考えている姿よりも、元気で動き回っている方が子どもにとっては良いのではないかと思っているので。
これからも、子どもの期待にも応えられるように現状に満足せず、常に新しいことを追い続けたいと思います。
そして今まで通り、家族を巻き込みながら元気に過ごしていきたいです。
取材では、ご長男の体調について包み隠さずに教えていただきました。
人生の中では、自分のやりたいことだけでなく、家族の事情や環境の変化によって、職業の変更や、休業を余儀なくされることもあるかもしれません。
そんな中でも、新しい目標を見つけ、さらにキャリアアップを目指して前進する姿は、多くの人の心に響くものがあります。
高知の建設業界でも、宮本さんのように可能性を見出し、活躍の場を広げていく女性が増えているんだろうと感じました。
高知へのUIターン後の就職先を見つけるなら。
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