“水が合った” 高知での生活
掲載日:2025.01.20
Profile
2023年 Iターン
須崎市 地域おこし協力隊
「釣りバカシティ」プロジェクトメンバー
松平さん
Matsudaira
神奈川県→須崎市
釣りに恋をし 高知に恋をした
子どもの時から釣りが好きで、近所の池や江の島で釣って楽しんでいたんですけど、関東は釣り禁止の場所が多くて、もっと釣りがしやすい環境に住みたいなと考えて高知県を選びました。
東西に沿岸部が広がっていて魚種が豊富、しかも、どこででも釣りができるのが高知の魅力。
初めて来たときに、港で「ここで釣りしていいですか」と聞いたら、「どうぞどうぞ」「何釣るの?頑張ってね」って。
すごく協力的で釣り人にやさしいなと感じてビックリしました。釣り旅行で来たんですが、その後も「現実に戻りたくない」「また早く行きたい!」と高知を恋しく思う気持ちが高まって。
移り住むことについては何も迷いはなかったし不安もなかったです。
海のそばで暮らす 幸せな日々
仕事は、須崎市の地域おこし協⼒隊として、釣りで街を活性化させる「『釣りバカ』シティプロジェクト」の企画運営を担当しています。
釣り⼈が訪れやすい環境整備や企画などを⾏ったり、遊漁船で磯釣りに⾏かれたお客さまから釣果をお聞きして記録し、SNSなどで発信したり。
この町にプラスで何ができるかということを⽇々考えています。
移り住んで⼼が豊かになったなと実感しています。関東にいる時は、道路が常に渋滞していたり、仕事も忙しくてなかなか家に帰れなかったりしたんですが、
⾼知では⾃分の時間もしっかりとある。お昼休みにエギングしたり、⼣⽅退勤したらすぐに撒き餌を作ってフカセ釣りをしに近くの堤防にいったり。
昼も夜も釣りを楽しめる。仕事もプライベートも、毎⽇海に接して暮らせて、本当に天国です。
おいしい魚と酒 飾らない人々
須崎市に住むことにした⼤きな決め⼿になったのが、近所の居酒屋さん。
高知市からの二段階移住先を探している時に1⼈でふらっと⽴ち寄ったんですが、
ざっくばらんでにぎやかな雰囲気に惹かれ、いろいろ話をする中で「この街に来たらいいよ!」と⾔われたことで背中を押されました。
今住んでいる家もその店に歩いて通えるという条件で選んだほど。
⼈恋しくなったらそこに⾏けば必ず常連さんがいるので、寂しくないですね。
漁師町なのでどこでどんなものが釣れるとか、皆さんの話は聞いているだけで楽しいし、⾃分で釣った⿂も持ち込んでさばいてもらっています。
新鮮な⿂がすぐ⾷べられるのが漁師町のいいところ。⾼知はなんでもおいしいですが、お酒が最⾼!⽇本酒もおいしいものがたくさんありますね。どんな⼈でも気にいるようなまちです。
“高知家”の一員として
天気のいい時に堤防に座っていると、「ああ、幸せだなあ」と感じて、たまに泣きたくなっちゃうんです。
これまで高知に来てからいろいろな方にお世話をしてもらって、受け入れてもらったと感じているので、これからは地域の方たちに恩返しをしていきたい。
まずは今の仕事を通じて、釣りで須崎市のまちを盛り上げたいと思っています。それが恩返しにつながれば。高知の人は高知愛のある人が多くて地元が大好き。
「高知が好きで来ました」って言うとそれだけで喜んでくれて仲間にしてくれる県なので、仕事に疲れた、人生に疲れたという人はぜひ一度でいいから高知に来てほしい。きっと気に入ると思います!
取材中、堤防でも居酒屋でも松平さんを見かけると「釣りゆうかえ?」「おお!どうしゆぜ?」などと声をかけていく地元の人の姿をたくさん見かけました。
世話好きでおしゃべり好きな高知の人の気質と、おおらかな自然の中での暮らしを欲していた松平さんの思いがピッタリと合い、街と人とが相思相愛なのだなということを強く感じました。
釣竿をたらし海を見つめる真剣な目、地元の人と話すときのはじける笑顔、ここでの生活が「幸せ」「天国」と言い切る言葉の力強さ。そこには、人生における本当に良い選択をした人の輝きがありました。
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