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よさこいで出会った仲間とともに人生を謳歌

掲載日:2025.01.20
Profile
2020年 Uターン
anemonopsis macrophylla 代表
安岡さん Yasuoka
東京→高知市

よさこいチーム「ほにや」のメンバーの後押しで

 よさこい祭りは、中学生から参加していました。関東に暮らしている時もずっと、夏のよさこい祭り本番には帰ってきて踊っていました。 私にとって、「ほにや」でよさこいを踊ることは、毎年、刺激的で、自分が成長できる場所だと思っています。
 実際、Uターンのきっかけも「ほにや」の存在が大きかったです。 大人になればなるほど、悔しい思いをしたり、泣くぐらい喜んだりすることって少なくなってくると思います。 でも、私たちは、その年の「ほにやよさこい」を精一杯創り上げるために、メンバーと一緒に一生懸命練習して、励ましあったりすることで絆が生まれます。私にとっては、ただ踊るだけではない存在なんです。

休日も“ほにや”の仲間と

 休日は、友人と食事をしたり買い物をしたりして過ごしています。それも“ほにや”の仲間を誘うことが多いですね。 みんな職業もバラバラですが、よさこいという共通点があるからか、気が合うのでしょうか。また、よさこい祭り本番の夏だけではなくチームがイベントに呼ばれると参加することもあります。
 よさこい祭りで同じチームになる人は、学校が違う、職場が違う、高知にいてもいろいろな場所から集まって来た人ばかりです。 なので、高知へUIターンして、友達を探したいと思った方には、よさこい祭りへの参加はおすすめですよ。 大人になっても、励ましあえる友人が作れる場所はそんなにないと思いますから。 私もよさこいで得た仲間との関係を大切にしながら、よさこいから学んだ、自分の成長に天井をつくらずに何事も真剣に楽しむということを続けていきたいです。

テキスタイルアーティスト

 大学ではテキスタイルアート(※1)を専攻していました。卒業後に、テキスタイルアーティストの助手を経験した後、“NUNO”という生地の企画、デザイン、制作、販売までを一貫して行う会社で働きました。 その頃に少し体調を崩してしまい、地元でゆっくり過ごしていた時に、戻りたい思いが強くなってきました。さらに、コロナが流行り始めたこともあり、高知へ戻ってくることにしました。
 帰って来てしばらくは、事務のパートをしつつ、実家の花屋を手伝っていました。そのうち、自分の屋号で花屋をやりたくなり、独立をしました。 (※1)布や糸などの繊維素材を使った芸術表現。

anemonopsis macrophylla

 屋号は“アネモノプシス マクロフィラ”といいます。実は、耳馴染みがない言葉を探していて、いろいろ迷ったんですけど、私の誕生花であるこの名前にしました。 この花は、高知の牧野植物園にもあって、和名はレンゲショウマと言い、「伝統」という花言葉もあるそうです。店舗は持たず活動しているため、主にインスタグラムなどから注文を承っています。
 花束はもちろん、舞台や成人式、七五三などのヘアメイクのコラボなどもしています。おかげさまで注文数も徐々に増えてきました。

ファイバーアート(※2)×フラワーで自分らしいアートを表現

 帰ってくる前からずっと、ファイバーアーティストとして活動したいと思っていました。 その思いは今も継続中で、むしろ、高知へ帰って来た今の方が「ものづくり」への欲求は強まってきています。 お花屋さんが軌道に乗るまで、まだ少し先かもしれませんが、少しずつ制作を始めたいですね。 学生時代から勉強してきたファイバー(繊維)とお花を融合させたアートも自分らしさを表現できるスタイルだと思うので、組み合わせを楽しみながら挑戦したいです。
 そして、一度は離れた東京ですが、高知を拠点にものづくりをして、ゆくゆくは、もう一度東京や全国へ活動を広げていきたいです。 (※2)織物、編み物、刺繍、フェルトなどの繊維を主な素材として創作するアート。
 南国土佐・高知「よさこい祭り」の「ほにや」といえば、大賞常連チームで、高知ばかりでなく全国にファンがいます。 独特の音楽に合わせて、ピタリとあった美しい群舞は、練習の成果であり、チーム力の結晶。 その群衆に感動を与えるチームの根底には、踊り子たちの一途な思いがあることを改めて認識しました。 よさこいを通じて励ましあえる仲間を作り、仲間がいるから何度でも夢に挑戦できる。高知発全国に広がったよさこい祭のように、安岡さんの夢もここから羽ばたいてほしいです。
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