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子育てにやさしい環境で半年間育休

掲載日:2024.12.18
Profile
高知機型工業株式会社 製造部
マテリアルモールドグループ
山﨑さん Yamasaki

迷いはなかった “育休”

 仕事は、お客様から届いた図面をもとに、自動車や各種機械などの部品のもとになる鋳造の型を作る部署で設計から加工までを担当しています。 7年目になる2024年7月から育休を取得。最初は4か月、その後状況を見て話し合い2か月延長しトータル半年間を申請しました。 僕自身、結婚する前から子どもが生まれたら育休を取得するものだと思っていました。 やはり出産後は、育児の大変さと母親自身の体の負担が重なってしまうので、そういう時期だけでも一緒にいてあげられたらなと。
 実は、当社の社長が新しいものをすごく取り入れる方で、育休の相談をした時も「ぜひ取ってください」と応援していただきました。 周りの方もスムーズに引き継ぎや対応をしてくれ、快く育休が取得できたのもありがたかったです。
 育休明けには、やはり技術的な仕事なので、休暇中のブランクを埋められるように、今まで以上に頑張ってサポートしてもらったお返しをしたいです。

会社をあげて子育てを応援

製造部 マテリアルモールドグループ 野中リーダー
 自分も子育てを経験しているので、半年と言わずもっと取ってもらいたいぐらいです(笑)。 山﨑さんの育休中は、同じ部署の社員が助け合っている姿を見られてうれしいですね。また、後輩たちにレベルの高い仕事がまわってくることで成長できるチャンスにもつながっています。
北取締役副社長
 会社としては子育てする人たちを応援する体制でずっとやってきています。 心だけでバックアップするのではなく、支えになればということで、今回山﨑さんに「イクメン奮闘賞」を授与し、「父子手帳」を渡しました。 子育てをする時期は人生の中では短いので、最大限に頑張ってほしいです。子育てをすることで人はすごく成長できます。 いろいろなことを並行してできる力や、話ができない赤ちゃんと接することで培えるコミュニケーション力など。 それらは復帰した時に仕事でも生かせると思っているので、期待して応援していますし、次の人も同じように取得してもらいたいです。

日々成長の嵐

 仕事の代わりに育児を頑張るぞと思って育休に入ったんですけど、いざ取ってみると、3人で新しい思い出をつくる有意義な時間になっていると感じます。 子育ては一見同じような日の繰り返しと思われるかもしれませんが、「あ、今日はこれができた」と日々新鮮な気持ちで過ごしています。 笑うようになった、寝返りできるようになった、そういう一瞬一瞬を妻と共有して喜びあえることがうれしいです。
妻、長男(6カ月)
 私は心配性なところがあるのですが、夫は楽観的でプラス思考な性格なので、一緒にいてくれてよかったなと思っています。 離乳食やミルクなどいろんなことで悩むこともありますが、2人で考えて一緒に成長を見守っていけるのがうれしい。会社のサポートもありがたいですね。

子供たちの未来のために

 育児を通して自分が大切だなと再認識させられたのが「時間」ですね。 いま息子は6カ月ですけど、僕たちがしてあげられる時間は限られているので、その時間を大事に過ごしたいと思っています。 これからの若い人たちにメッセージを送るとしたら、目先の将来だけではなくて、自分の人生をどうしていきたいかをよく考えて選択してほしい。 僕個人の願いとしては、子供たちの未来を明るくするように一緒に頑張っていける仲間が増えたらうれしいなと思います。
 取材に伺ったのは「イクメン奮闘賞」表彰式の日。受賞のため、久しぶりに出社した山﨑さんは、同僚から「ちゃんと育児やりゆうかえ?」と笑顔で声をかけられていました。 ロビーには、子育て中の社員たちのほほえましい家族写真がたくさん!北副社長は「『父子手帳』の次は『孫手帳』も作ろうかな。 初めておじいちゃん、おばあちゃんになる世代も社員にはたくさんいますから」と。子育てに優しいまなざしにあふれる環境に、こちらの心も温かくなりました。
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