大岐の浜の美しい景色に魅せられて
掲載日:2024.12.18
Profile
2024年 Iターン
NOCE MOBILE COLLEGE(モバイルアドバイザー)
髙木さん
Takagi
神奈川県→土佐清水市
海からも陸からも 360度きれい
この木のトンネルの先、海が見えた瞬間が大好きなんです。
3年前、家族で初めてここに来て、この景色に一気に魅了されました。
私たち夫婦はサーフィンが共通の趣味で、いつかはこんな場所で暮らしたいと憧れるようになりました。
全国のいろいろな場所でサーフィンを楽しみ九州への移住も考えていたのですが、この場所が忘れられなくて。
人が少なく、海の透明度も抜群で砂浜も白くてきれい。
なにより海の中から陸地を見た時の光景が最高です。
人工物がまるでなくて深緑の山々がすぐ迫っている景色を見たことがありませんでした。
大岐(おおき)の浜のこのコントラストは特別ですね。
子育て世代サーファーの理想の地
大岐の浜には、テントを張れるスポットがあります。ビーチサイドでキャンプができるところは、日本全国でも珍しいんです。
テントでゆっくりしたり、また海に入ったりと一日中楽しめます。
テントの中で子どもを遊ばせたりお昼寝させたり、まったりする時間も楽しくて。
私たちと同じようなパパママサーファー同志で、代わるがわる子守をしながら交流も深められています。
それと、ここの良いところは、平日もサーフィンを楽しめるところです。
自宅は土佐清水市街なのですが、大岐の浜までは車で10分ぐらいなので、仕事が終わった後にふらり。
幼稚園へのお迎え前に一人でビーチに来てサーフィンを楽しんでいます。理想の生活を手に入れて幸せをかみしめています。
迷っているなら、来てほしい
私たちには今、3歳と1歳の子供がいます。
いざ移住を考えた時、家や仕事、子供が病気にかかった時など生活への不安がたくさんあり、すぐ行動できない理由を自分自身で作っていました。
そんな時夫に、「不安を考えればきりがない。自分たちの理想の暮らしがあるんなら、そのためにに早く行動した方がきっと毎日充実できる。不安は問題が起きた時に考えればいい」と言われて。
その通りだなってハッとしました。それでIターンを決意しました。
実際に来ることになれば、土佐清水市の窓口の方もとてもサポートしてくださり、仕事や住居も段取り良く決まりました。
今では家族ぐるみでおつきあいさせてもらっています。
子育ても近所の方や友人が助けてくれます。
近所には子育てがひと段落した方が多く、子供の声を聞くだけで嬉しいと、みなさん本当に親切です。ここに来て本当に良かったです。
「来ればなんとかなる」。もし迷っている人がいれば、そう伝えてあげたいですね。
自分が満たされてこそ
ここに来て気づいたことは、自分が満たされていなければ、他人にも自分にも優しくできないということ。
もちろん子育てで忙しく感じることはありますが、都会にいた頃のように時間に追われてイライラしたり、家族に当たったりということがなくなりました。
好きなサーフィンをしている時だけでなく、車窓からの南国特有の景色を眺めるだけで、気持ちが洗い流されてリセットできるので、子供たちとも上手に向き合えている気がします。
自分が満たされてこそ、周りの人を幸せにできるということを、この場所が教えてくれました。
不便ゆえに、発見できたこと
神奈川にいた頃は、欲しいものがすぐに手に入り不便さを感じることはなかったですが、田舎暮らしはそういう面では不便です。
ただ、野菜を頂くことも多く、夫が漁師になったのでお魚もたくさん食べられて食費はかなり減ったと思います。
反対に、私たちには必要なかったねと思えることができました。
例えば洗剤一つにしても、たくさん種類がありますが、そんな必要なかったねと考えるようになったり…。
今は、お味噌やドレッシングなどの調味料や、化粧水やオイル、保湿剤などもなども手作りするようになりました。
物にあふれているからこそ複雑な選択をしちゃっていたなと。昔ながらの手作りの良さなども、ここでの暮らしが教えてくれました。
土佐清水のおじいちゃん、おばあちゃんに喜んでもらうために
最近、同じく移住してきた友⼈と週に1回、老若男女通えるスマホ教室を始めました。
⼟佐清⽔市は、携帯電話のキャリアショップがどんどんなくなり相談する場所もなく「⼦供にも聞きにくい」と放置している話を聞くと、もっと使いこなせば便利なのにな、と思ったことからスタートしました。
先⽇もLINEのビデオ通話でお孫さんとつながれたとすっごい嬉しそうに教えてくれて、私も教えてあげて良かったなと。
ここで普段暮らしている⽅の困りごとを聞き、自分たちができることで貢献したいという思いが強くなってきたんです。
今参加してくださっているのは、高齢者の方がほとんどなのですが、将来的には、広い層の方へ向けてこの教室をしていきたいと思っています。
都会に比べ、まだまだ情報も行き届いておらず、老若男女、田舎でのスマホリテラシーをもっと上げていきたいと思って活動しています。
今のスマホは最先端で何でもできます。田舎の昔ながらの大切にしたい部分と、便利なものを暮らしに取り入れる、その両方ができたらきっと生活も豊かになると思っています。
浜に入ると、すぐに靴を脱ぎ素足でビーチを歩き始めた髙木さん。
「気持ちいいですよ。アーシング(Earthing)っていいます」と話す笑顔が眩しく、今の暮らしの充実ぶりをすぐに感じることができました。
取材日は絶好のサーフィン日和で、ご主人も約束の時間より早くボードを背負って浜に到着。
髙木さんも早く海に入りたそうでうずうず。傍らでは取材陣ともすぐに仲良くなれる素直な子供たちがビーチをぐるぐる。
美しい海辺を背景に、仲良し家族の自然体の様子に取材陣もたっぷり癒されました。
特設トップページ