人と自然、技術とロマン、共に未来をつくる

仕事・事業についてインタビューしました!

お話を伺った方:企画室 室長 岡本吉行さん/総務部 係長 今井博之さん

人に優しく、自然にも優しく

1948年、創業者故・山崎圭次が自力で取得した特許30数件をもって山崎内燃機械研究所を設立したことから始まりました。

当初はオートバイのメーカーとして戦後の日本の復興に大きな役割を果たし、高い評価を得ていました。1965年、現在の株式会社山崎技研となり、金属を平面に削ったり穴をあけたりする機械である工作機械のフライス盤を開発製造する企業へと発展。

当時より創業者がこだわり続けていたのは、「人間に威圧感を与えるような機械では駄目。人に好かれる、美しい機械、暖かく、色気があって、しかも稼働率のいい機械」ということ。この言葉は現在でも山崎技研のDNAとして受け継がれています。NCフライス盤はユーザーから高い評価を受けて、現在国内シェアを約50%以上占め、シェアNo.1を誇っています。

1972年には、新たな事業として高知県須崎市に養魚場を開設します。この背景には、公害や環境汚染により魚が減ってしまったことを懸念し、それらを保全するために立ち上がりました。現在は、マダイやシマアジを孵化・育成し稚魚を販売する傍ら、毎年数十万匹の稚魚の放流事業も続けています。

豊かな暮らしのために生産性を上げ、経済大国にまでなった日本。
しかし、今まで地球が育んできた豊かな自然も大切に残していかなければならないと、40年以上前から山崎圭次は自然復活運動に東奔西走し続けました。
この創業者の想いを引き継ぎ、山崎技研は、人と自然に優しい企業であり続けることを目指して、行動しています。

機械をつくる機械、まさに「マザーマシン」

工作機械は、別名「マザーマシン」と呼ばれます。家電製品などの身近な機器から自動車や航空機まで、機械には金属を加工して作られた多くの部品が使われていますが、この部品を加工するため、金属材に穴を開けたり削ったり加工するのが工作機械。さらに、大手自動車メーカーなど製造業では、冶具や、試作品製作用の機械として導入されることも。何でも工作機械がつくります。

「山崎技研の工場では、自分たちの製品の工作機械を使い、製造します。その中で、改良点や不都合など使用しながら見つけることができます。」使用する人の気持ちに立つことができるから、自信を持って機械を届けられるし、人に優しい機械を作り続けることができるのです。

機械を作る機械「マザーマシン」として社内でも活躍している

熟練者も新人も一緒に使える機械

山崎技研の工作機械は、多品種小ロットの製品を扱う少量生産加工向き。加工の精度はもちろんですが、誰でも簡単に操作できるのが特徴です。よく使う加工パターンを選び、削る位置など数種類の数字を設定するだけで金属の加工ができます。もちろん、熟練者による複雑な加工を行うための従来の操作方法も用意。

「お客様から、全く未経験の普通科高校出身の新人でも使い方を教えればすぐに使用できる。社員教育にもなるし、人手不足の解消にも役立っていると聞きました。」と今井さん。まさに「人にやさしいインタフェース」を実現しています。

機械事業部の製造現場

機械を通じてコミュニケーションを図る

お客様は中小企業の製造業が多く、ひとつの機械を長期間とても大事に使用します。30年以上前に製造した機械や中古機もメンテナンスしており、40年以上使われていることもあります。リピート率60%以上という数字からも、いかにお客様から信頼されているかがわかります。

「若手社員の年齢より年季の入った工作機械も多いですね。その場合は前修理の履歴やベテラン社員に聞いて、若手もまた勉強しています。機械については、お客様の方が詳しい場合も。愛着のある機械だからこそ、それを通じてお客様とのコミュニケーションが深くとれるところも、山崎技研の面白いところ。」企画室室長の岡本さんも若手社員が奮闘する様子を見て、陰ながら応援しています。

「自分たちの自然は自分たちで守る」ことから始まった

もう一つの事業柱である水産事業部では、卵を孵化させ育成し、稚魚になる段階までの育成をしています。

創業者が事業に取り組んだきっかけは、環境汚染により魚が減ってきたことから。「自分たちで食べる分ぐらいは自分たちでつくろう」という想いから、浦ノ内に拠点を構え種苗生産を始めました。また事業と並行して育てた魚を海に戻すことで魚を増やし、海を守ろうとしました。

稚魚の放流については、1979年に開始してから、現在も続いています。天然のものだけを放流する慈善事業として行っています。直近では、「明治150年記念第38回全国豊かな海づくり大会」における、天皇皇后両陛下が放流したイシダイとイサキの稚魚も手掛けました。

養殖業者さんに販売するための稚魚の育成については、親の魚から卵を使って種苗生産をしています。マダイは、一般的に1kgになるまで3~4年かかりますが、1年半で成長するような稚魚を育てています。養殖市場では、病気に強く、高成長な稚魚が求められます。そのような市場環境のなかマダイ稚魚の出荷尾数は、年間1,300万尾を超え、国内シェアも約3割を占めているので、流通している養殖マダイの3匹に1匹は山崎技研出身なのです。

水産事業部での研究作業

柏島にある養殖場で研究を続けている

難易度の高いマグロ、需要が高まるブリに注力

マグロの稚魚は実は生存率がとても低く、種苗生産の現場では約8~9割の稚魚が孵化後まもなく死んでしまいます。「魚の生態系の頂点だから、大量に生き残らないようにできているのか・・・。魚のメカニズムは謎が多い。自然の力を感じますよね。」と最初は今井さんも驚いたそう。

地道な研究と最新技術を駆使して、生存率を上げているものの、なかなか厳しい。取り組んで5年ほどになるが、「マグロの安定的な稚魚の生産に至るまでの道のりは長く、難易度は高い。」しかし市場の需要も高いことから、積極的に挑戦しています。

新たに取り組んでいるのはブリ。焼いても生でも食べられ、脂ものっていることから海外の人気も根強く、県や国をあげて輸出を促進しています。現在は、各養殖業者が天然の海藻についた「もじゃこ」(ブリの稚魚)を捕り育てていますが、養殖尾数の拡大には、天然の稚魚だけでは足りなくなります。そこで、安定的な稚魚の供給元として、人工種苗が求められているのです。ノルウェーの水産業は日本と違い国の成長産業となっていますが、日本のブリの養殖産業は、同じように成長産業になる可能性を秘めます。この発展を見据え、事業の推進をしています。

クロマグロの稚魚

山崎技研で働く環境

工作機械を扱う機械事業部は、基本的には高知採用。新入社員はまず工場の組立部署で自社製品の基本構造をしっかり学んでから、原則営業部へ配属となります。今後は、海外の売上比率を30%ほどに高めていく計画のため、英語やそのほかの言語が得意な方も活躍できるフィールドがあります。

水産事業部は浦ノ内湾のすぐそばにあり、目の前はすぐに海という職場。そして年間を通じて様々な魚種を育てていきますので「魚好き、海好きにはたまらない環境です」と今井さん。「24時間管理をしているので、シフト制の勤務で休日は不定期ですが、残業はほとんどありません。」プランクトンの自動収穫装置や水槽の自動掃除機の開発など、技術革新によって作業の自動化や省力化を図っていることもあって、女性の従業員も多く活躍しています。

社員の満足度が高い理由

山崎技研は、福利厚生がしっかりしていて社員の満足度も高く、子育てサポート企業として厚生労働大臣の認定を受け、2014年にくるみん認定企業になりました。育児短時間制度(小学校入学まで)、育児休業取得促進(10日間有給付与)を行っています。

この制度が男性の育児休暇取得者の増加につながっています。今井さんも実際に取得。「家族と向き合う時間が増え、実際に子育ての大変さを身に染みてわかりました。」今後も、対象社員には積極的に促していく方針です。

それ以外に社員が休憩する場所として「けやきの家」があります。「工場の現場とは別に、ロッカールーム、食堂など休憩スペースとして活用しています。工場勤務だからこそ休憩中は木の温かみのある癒しの場所を作りたい、という創業者の想いからできました。」社員にも優しい粋な計らい。

現在の会長のお人柄が素敵で、そこに惚れている社員も多数いるとか。
「親子で在籍している人もいるんですよ。入社当初は驚きましたが、働くうちに良さがわかってきました。」
仕事は堅実に、貢献している社員にはあたたかい。

ぜひあったか高知で、山崎技研で働いてみませんか。

社員が休憩する「けやきの家」

今井さん(左)、岡本さん(右)

企業の魅力PRポイント

PRポイント1

機械(NCフライス盤)も魚(マダイ稚魚)も国内シェアNo.1

PRポイント2

人にも自然にもやさしい会社

求める人物像
・元気でバイタリティのある人
言われたことをやるだけではなくて、自ら新しい事に取り組み、周りを巻き込み行動できる人。

・気が優しくて力持ち
周りのことを思いやれる心。周りを引っ張っていける力強さ。
この2つを兼ね備えた、いうなれば“心の優しい肉食系”。

・夢を持てる人
「世界一省エネな機械をつくりたい」「どこよりも美味しく健康な魚を育てたい」描くなら大きな夢を、立てるなら高い目標を。

企業情報

企業名
株式会社山崎技研
業種
製造業
住所
香美市土佐山田町テクノパーク2番
設立年月日
1948年3月
代表
森尾 孝博
資本金
6,000万円
従業員数
男性118名 女性19名
採用担当(連絡先)
0887-57-6222(総務部:今井・大寺)

採用関連情報

新卒初任給
機械事業部:185,000円~(皆勤手当、通勤手当含む)
水産事業部:210,000円~(皆勤手当、通勤手当含む)
モデル年収
400万円 / 30歳 / 主任
500万円 / 40歳 / 係長
600万円 / 50歳 / 課長
※残業手当、家族手当等は含んでいません
自己啓発支援
業務に必要と認められる場合は全額会社負担
研修制度
新入社員研修およびフォロー研修(入社時)
業務に必要と認められる各種研修(随時)
有給消化日数
10日
平均年齢
41.8歳
新卒・中途就業状況
採用者数:新卒18人/中途3人
採用者数のうち離職者数:新卒3人/中途0人

株式会社山崎技研の求人