猟銃メーカーの木材加工技術を高級車の木製ハンドルに

技術力についてインタビューしました!

お話を伺った方:代表取締役社長  片山弘紀さん/ 総合企画室 室長 山本敦さん

猟銃製造で培った技術が原点

ミロクテクノウッドは、猟銃の製造で培われた天然木材加工技術を活かして、木製の自動車部品などを製造するために1999年設立されたミロクグループの会社です。ミロクグループの歴史は長く、1893年に高知県香美郡野市町にて土佐鍛治をルーツに猟銃を生産したことから始まります。このミロクグループの中核会社となるのが、ミロク製作所です。ミロク製作所の技術が米国の銃器メーカー「ブローニング社」の目に留まり、業務提携を行なったことで国際市場に流通する猟銃の量産を行うこととなりました。

そうした中で、ロスとして廃棄されていた木材の端材の活用に目を向けます。猟銃を製造する際、高級木材であるウォールナットを銃床部分に用います。製造する際にたくさん出る、こうした端材。端材といっても、いずれも高級な木材です。これを活用して何か作れないか、と考えたことがミロクテクノウッドの起源となりました。

自動車産業との出会い

工芸的価値の高い銃を製造していたことから、細かな彫刻やデザイン加工などの職人技のノウハウがあったミロク。ウォールナット材は木質が硬く、家具などに使われる高級木材であったことから、端材を使って、まずは宝石箱やドアノブ、ルアーなどの製造に取り掛かります。作った商品は、社長自らが営業マンとなり、各地を売り歩いていました。しかし、思うように販売には繋がりません。知人に相談したところ、トヨタグループの東海理化を紹介され、東海理化とトヨタの社員がミロク製作所を訪れることとなります。実際に工場を訪れ、ミロクの木材加工技術を目にした東海理化とトヨタの社員は、「高知にこんなものづくりをしている会社があったのか」と驚き、感動されたそうです。

当時、トヨタは「レクサス」をアメリカで立ち上げ、超高級ブランド車として、面白い技術を取り入れたいと思案していた時期でした。木材と技術を組み合わせて商品を作りたいと考えていたミロク、面白い技術を探していたトヨタ、そうした双方のニーズとタイミングが合ったことで、木製ハンドルの製造に向けて一気に進み出すこととなります

しかし、自動車産業というと高い品質と安定的な供給が求められる産業です。当時、社内でも「ミロクの技術でそんな高いレベルについて行けるわけがない」という否定的な意見が多かったと言います。それでも、当時のミロク銃床社長(ミロクテクノウッド初代社長)の「高知から自動車産業を」という熱い思いが周りを動かし、1999年ミロクテクノウッド設立となりました。

ミロクの持つ職人技を活かし、難易度の高い木製ハンドルを製作している

木製ハンドルの開発へ

そこから開発・試作に乗り出しますが、最初は不良品の山。これまでも猟銃量産のノウハウがあり、技術力には自信のあった当社でしたが、自動車部品となると高い精度が求められます。しかも、木製ハンドルが搭載されるのは、超高級車。一層厳しい品質基準が設けられました。

対して、取り扱うのは天然素材という一つとして同じものがないもの。納期に間に合わせるため大量に作っては、大量の不良品を出してしまうという悪循環に陥ってしまっていました。

この悪循環を断ち切るために、自動車部品製造のノウハウを持つ東海理化から生産技術や生産工程、設備などに関する指導を受けることとなります。そうして、2002年に生産工程を抜本的に作り変え、安定的に供給できる体制が整いました。

これまでは、猟銃製造の延長でしかなかったハンドル製造が、ミロクグループの事業の柱としてしっかりと確立された瞬間でした。

自動車部品製造のノウハウが詰まった本社工場。

天然素材を使うことと、工業製品として安定供給することの両立

一つとして同じものがない天然素材と、均質さが求められる工業製品。そんな相反する二つの性質を木製ハンドルという商品に落とし込んでいるのが、ミロクテクノウッドの技術力です。徹底した品質管理と熟練の技で、安全性、耐久性、そして美しさを兼ね備えた木製ハンドルが作られています。

そんな当社に、高知県から県内で増えすぎた「孟宗竹」を使った竹製ハンドルを作れないかという話が舞い込みます。竹は、ウォールナットなど硬い材質の木材とは全く異なり、水分が多く、変形しやすい素材です。これを工業製品として使うには、どうしたらいいのか。開発期間は3年にも及んだと言います。そして、2009年に完成させたのが、世界で初となる竹製のハンドルです。その後も様々な調査や確認テストを繰り返し、竹板材の芯の部分を幾重にも重ね、製造技術を刷新することで、均質性を担保し安全性を満たしました。こうして誕生した竹ハンドルは、高知県内に新たな雇用と産業を生み出し、地域社会に貢献することに繋がりました。

木のハンドル、竹のハンドルともに、一つとして同じものがない素材。その温かみを残しながら、工業製品に仕上げることは、簡単なことではありません。だからこそ、やり遂げた時の達成感は何ものにも変えられないやりがいある仕事です。

安全で、美しく。厳しい品質基準が徹底されています。

トヨタブランドを背負って、プライドある仕事を

「高知でも、トヨタの仕事ができます。要求水準は高いですが、やりがいのあるおもしろい仕事です。」と片山社長は言います。世界最高水準のものづくりを高知で行うことで、地域社会にも貢献できる社会的意義の高い仕事です。常に新しいアイデアや技術を求めるお客様に対して、ものづくりを通して真摯に応えるミロクテクノウッド。そこには、社員一人ひとりのたゆまぬ努力と、技術の領域レベルを自ら広げて日々進化していこうとする会社の姿があります。

左:片山社長 右:山本さん

企業の魅力PRポイント

PRポイント1

「木」にこだわる研究開発型メーカー

PRポイント2

県内では珍しいトヨタ自動車が取引先の自動車部品メーカー

求める人物像
・ものづくりが好きな方
・木材の持つ可能性を追求し、世界初の製品づくりにチャレンジしたい方
・創意工夫、改善活動を通じて自分自身の成長を目指したい方
・チームで課題解決に取り組むことが好きな方
・社会活動や企業活動を通じて、地域(高知県)に貢献したい方

企業情報

企業名
株式会社ミロクテクノウッド
業種
製造業
住所
南国市篠原537-1
設立年月日
1999年11月
代表
片山 弘紀
資本金
8,000万円
従業員数
男性102名 女性6名
採用担当(連絡先)
088-880-6713(総務部 採用担当)

採用関連情報

新卒初任給
190,000円(大卒)
モデル年収
➀ 350万円 / 大卒 勤続5年、諸手当込み
② 400万円 / 高卒 勤続15年、諸手当込み
自己啓発支援
当社規定の公的資格について、取得費用を会社負担
研修制度
入社時研修(約2週間)、現場実習(2~3か月)、昇格者研修、各部門内OJT 他
有給消化日数
15.4日
平均年齢
41.7歳
新卒・中途就業状況
採用者数:新卒4人/中途9人
採用者数のうち離職者数:新卒0人/中途1人