経済産業省 グローバルニッチトップ企業100選受賞!!
技術力についてインタビューしました!
お話を伺った方:取締役 経理・人事・製造管理 担当 馬醫光明さん
和紙の伝統技術を活かし、合成繊維製造の国内トップメーカーに
廣瀬製紙の前身は、日本三大和紙産地のひとつ、高知県の仁淀川流域で手漉き土佐和紙を製造する小さな工房でした。近代に、木材パルプが登場し、和紙業界が苦戦していた1950年代、創業者の故・廣瀬晋二氏は、京都大学で合成紙の研究を重ね、日本で最初の合成繊維「ビニロン」を用いた湿式不織布(しっしきふしょくふ)の開発に成功。1958年に廣瀬製紙を設立、和紙の抄紙技術を進化させ、新しい産業を起こしたのです。
不織布とは文字通り「織らない布」。編まずに繊維同士を様々な方法で結合させたシートです。マスクや包装紙など身近なものから、宇宙関連の素材まで幅広く使われています。技術と品質にこだわり質の高い不織布の製造開発を続け、現在では「機能紙」として先端技術分野には必要不可欠なものとなっています。
廣瀬製紙の本社工場
暮らしのそばにあるオンリーワン技術
実は身の回りのあらゆるものに不織布が使用されているのをご存知ですか?廣瀬製紙のオンリーワン技術は様々なシーンで使用されています
まず、一番イメージしやすいものは、カステラの表面についている、「くっつかない紙」。商品に張り付かず、外れることがない、カステラにはなくてはならない存在です。次に、電池用のセパレーター。正極と負極を分離させるために不織布が使用されています。乾電池が国内に普及してから40年以上、トップランナーとして不織布を提供し、技術改良を続けています。現在は国内シェア約60%、全世界でもなんと30%近いシェアがあります。
さらに近年、独自の技術で世の中を驚かせたのは、「再薄葉紙製法」で1mm以下の薄さを実現した断熱シート。 熱さ200℃のホットプレートの上でも、この断熱シートを敷くと、氷が溶けないのです。スマートフォンのカメラ部分やスマートウォッチの裏側に、熱対策として使用されています。
そして、革新的な技術により、10億分の1(ナノ)の世界を実現し注目されているのが、「ナノファイバー新製法」を使用したマスク。空気中の微粒子である花粉・PM2.5やウィルスまでも99%カットできる、業界初の画期的な商品として市場に登場。平成29年度高知県地場産大賞を受賞しました。
このように、世界最先端の独自技術で私たちの日常生活とつながっている高知発の企業なのです。
世界一薄い1mm以下の断熱シートは1㎡あたり2グラム
最先端技術を使って、再生医療分野にも
創業当初より常に新しいことに挑戦し、オンリーワンの技術を生み出してきた廣瀬製紙。時代のニーズの多様化により、素材に求める機能も高度になっています。例えば世界規模での人口増による水不足が懸念され、海水の淡水化は各国で盛んに開発研究が進められています。中でも大量の飲料水を作る淡水化装置には、廣瀬製紙の技術が使われています。
今後取り組んでいきたいのは、再生医療分野。「iPS細胞の大量培養を可能にするため、足場となる細胞培養基材の研究・開発を行っています。」と取締役の馬醫さん。企業や大学などの研究機関と共同で開発する案件もあり、今後はさらに強化していきたい、と言います。開発型企業として社会的に意義のある研究を進め、「世の中にないもの」を生み出し、製品化していきたいと考えています。
従業員満足度を高め、四国のトップ企業を目指す
馬醫さんは、大手電機メーカーでの海外勤務から、廣瀬製紙に転職しました。前職ではグループ会社の経理や、海外での新工場の立ち上げとその管理部門の取締役など幅広い業務を経験。「海外勤務からの帰国後、『高知に住みたい」という妻の強い希望により、高知で仕事を探す中で廣瀬製紙に出会いました。技術への思い入れが強く、飛躍する可能性があると感じました。」廣瀬製紙と、働く従業員のポテンシャルを信じていると馬醫さんはいいます。「職場の全員がひと目で職場の状態がわかるよう、ビジュアルマネジメントを推進し、会社をさらに成長させていきたい。」この取り組みが進めば、業績や従業員数、満足度などで四国有数の企業になると信じ、挑戦を続けます。
馬醫さん
ワークライフバランスも推進中!
社内では、働き方改革もどんどん進めています。従業員が積極的に働きやすい環境づくりを積極的に行っています。例えば、産休育休制度に関しては、女性社員取得率は100%、男性社員も5名取得実績があり、過去には1か月取得した例も。職場復帰に関しても、基本的には同じ職場に戻れます。
子育てや介護のための時短勤務はもちろん、深夜残業の制限も取り入れています。工場においても、IT技術やネットワークを最大限に利用するなど、社内環境を整備し効率よく働くことができる体制を整えています。
バラエティ豊かな仲間と一緒に世界を目指す
廣瀬製紙にはバラエティ豊かな仲間がいます。「会長は『カオス』だ、と冗談で言いますが、保守的な考えを持つ方や、新しいことを積極的に取り入れ変革していくタイプの方、真面目で素直な方も多いです。当社の先端技術の歴史をつくってきたベテランの方が活躍される一方で、社員の平均年齢も徐々に若くなってきています。」と馬醫さん。性格も様々なタイプの人たちと切磋琢磨しながら、日々業務に取組んでいます。
県外からのUIターン、外国人など多種多様な社員がいます。海外売上比率が約8割のため、英語はもちろん語学堪能な方は大歓迎。海外営業経験者、海外の学生も積極的に採用しており、高知の製造業では珍しく国際化が進んでいると感じます。また、ミドルエイジで経験豊富な専門性の高い方も採用しています。
「世界に通用するモノづくりに携わりたい方とぜひお会いしたいです。あなたの経験を活かし、高知から世界に羽ばたく企業を一緒に作り上げていきませんか?」
業界初・世界初にこだわったモノづくり
バラエティ豊かな仲間たち
【欲しい人10ヶ条】
1.自然が大好きな人
2.ものづくりがめっちゃ好きな人
3.とことんあきらめん人
4.ロダン顔負けなくらい考える人
5.うんと人の気持ちが分かる人
6.明るく元気よく挨拶ができる人
7.こじゃんとチームワークを大切にする人
8.とにかくまずはやってみる人
9.よくありがとうを使う人
10.龍馬みたいに行動する人
企業情報
- 企業名
- 廣瀬製紙株式会社
- 業種
- 製造業
- 住所
- 土佐市高岡町丙529番地イ
- 設立年月日
- 1958年3月
- 代表
- 岡田 祥司
- 資本金
- 2,000万円
- 従業員数
- 男性135名 女性15名
- 採用担当(連絡先)
- 088-852-7774(経営管理グループ:小松)
採用関連情報
- 新卒初任給
- 178,000円(大卒)
- モデル年収
- ・420万円/30歳 大卒 諸手当込み(配偶者と子女1人扶養)
・420万円/33歳 中途6年目 深夜勤務有 諸手当込み(配偶者と子女1名扶養) - 自己啓発支援
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自己啓発により資格取得の場合、資格の重要性や難易度に応じて社内規定により報奨金制度あり
放射線取扱主任者1種・2種、電気主任技術者1種・2種・3種ほか - 研修制度
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入社後:OJTによる研修
ステージに応じて社内・社外での研修受講 - 有給消化日数
- 12.3日
- 平均年齢
- 38.7歳
- 新卒・中途就業状況
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採用者数:新卒7人/中途38人
採用者数のうち離職者数:新卒1人/中途8人