地元とともに 歩み続けて90余年
仕事・事業についてインタビューしました!
お話を伺った方:お話を伺った方:総務部総括課長 小川浩司さん/具同支店 山本孝允さん
有限会社せいぶ印刷工房 代表取締役 大塚和助さん/上野力さん
(※2018年10月取材 本文内容及び役職等は取材当時のものです)
地域のために、共に歩んで90余年
「はたしん」こと幡多信用金庫の前身は、昭和4年3月1日に「中村信用組合」として設立されました。昭和27年に「幡多信用金庫」に改称して現在に至っています。信用金庫は、金融機関として銀行と同様の業務に携わりますが、銀行が都市部に拠点をおき大企業を中心として取引を行うのに対し、信用金庫は一定地区内を営業エリアとした会員制度による協同組織の金融機関として、中小企業や個人など、地域のお客様の利益を第一に考えた活動を行っています。
「はたしん」は、高知県西部の自然豊かな四万十川や景勝足摺岬など観光に恵まれた地域を主な営業基盤として、金融機関としてのサービスの提供はもちろんのこと、地域の文化・スポーツ・福祉・経済といった幅広い分野で役立つための活動を続けています。平成31年3月には設立90周年を迎え、これからも、地域の繁栄と豊かな暮らしのためになくてはならない「はたしん」をめざして、「地元とともに」をキャッフレーズに取組んでいきます。
「自分のために一所懸命になってくれた姿が忘れられない」
「『はたしん』さんとはあうんの呼吸でさせてもらっています」と、四万十市にあるせいぶ印刷工房の大塚社長。 せいぶ印刷工房は設立して30年あまり、地元のフリー情報誌「はたも~ら」や情報ポータルサイト「しまんと百笑かんぱに(現在別会社化)」などで、幡多地域の商品・サービスの開発と情報発信を手掛ける企業です。
15年ほど前、大塚社長が経営に苦しんだ時期がありました。その時、当時の担当庫員が、まるで自社のことのように心配し、相談にのってくれました。「ある日、頼みもしないのにBS(バランスシート)まで作ってきてくれたんだ。ここまで親身になってくれるとは、と驚いた。自社のために懸命になってくれたあの姿は忘れられない。」とそれ以来、「はたしん」の大ファン。何かあれば真っ先に相談するようになりました。配置転換で担当庫員は変わっていくが、みんな誠実で、心ある庫員ばかりだと言いながら、現在の担当庫員である山本さんを笑顔で見つめました。
「地元とともに」を体現してくれる存在
大塚社長は「この地域の商売で一人勝ち、ということはない。」と続けます。「皆が少しずつ良くならないと、地域としての発展はない。地元の企業はどこも持ちつ持たれつ、地道な活動を積み重ねて成長しているのです。『はたしん』は困ったとき、例えば雨が降ったときに傘を差してくれる、そんな存在。人情派で、良いも悪いも私たちの事情をわかってくれる。『地元とともに』というキャッチフレーズをその言葉のままに実践し、そうやって地域と共に歩むことで発展している。」この地元企業からのゆるぎない信頼こそが、まさしく「はたしん」の強みなのです。
せいぶ印刷工房の大塚社長(右)、上野さん(左)、幡多信用金庫の山本さん(中央)
小川さん(右から2番目)と「はたも~ら」について談笑する皆さん。
地域のつながりを大切にするために
「はたしん」は、地域の文化や福祉に関わる様々な活動にも取り組んでいます。
四万十川の素晴らしさを後世につたえる一助として、「四万十川短歌・俳句・川柳大会」を毎年主催するほか、小学生野球大会や少年サッカー大会、60歳以上の方に向けたシニアソフトボール大会なども主催しています。小京都中村名物をしのぶ「一條公家行列藤祭り」では、毎年、新入社員が扮装して行列に加わります。「しまんと市民祭」や「四万十川ウルトラマラソン」等の地域行事にも、多数の職員が参加しています。
「はたしん雅会」は、お客様同士が旅行その他の文化事業を通して親睦を深めることを目的として、平成7年に結成しました。昨年度は「笑いと感動・名湯をめぐる3日間の旅」と題した、大阪・神戸・滋賀をめぐる旅行を開催して大好評でした。
「しまんと市民祭」には毎年100名ほどの社員が参加(左)、四万十市の小京都ゆかたデーに合わせた浴衣での窓口対応(右)
「一條公家行列藤祭り」では、毎年新入社員が扮装して行列に加わる
幡多地区のために、高知のために、一緒に働く仲間を探しています
山本さんは入庫3年目。具同支店に所属してせいぶ印刷工房の営業担当をしています。「10年ほど前はその存在すら知らなかった『はたも~ら』が、私が就職する頃には幡多地区のどこへ行っても目にするものになっていました。大塚社長の話から、その成長に当金庫が関わっていることを知り、地域の発展に影響を持つ企業のサポートができていることを知って、とても光栄に思います。せいぶ印刷工房さんの営業を担当する職員は、必ず『はたも~ら』に写真を載せていただけるのです。もちろん、社名と名前入りで。親戚や友人、近所の方だけでなく、担当エリアのお客様にも『見たよ!』と声をかけていただけるので、実は営業活動にも大変役立っています。」
「はたしん」の職員の多くは、地元、幡多地域出身ですが、進学や就職で一旦県外や幡多地域外に出てUターンしてきた方もたくさんいます。山本さんもその一人。外の世界を知るからこそ地元の良さがわかる。「良くも悪くも人との距離が近い。その近さを心地よく感じられる人には仕事もやりやすいのではないでしょうか。」
人事担当の小川さんは、「若手職員は爽やかで明るい方が多く、古い、金融機関勤めの印象はないですよ」と言います。たしかに山本さんのスーツは、アメリカントラッドのシャープなデザインでお堅い銀行マンには見えない。職員の服装等に細かい規定はないが、皆、幼いころから育った地元で、「信用」を背負って仕事をしていることを意識しているためか、大きく軌道を外れるような恰好をする職員もいない。「金融業界も多様性を求めています。金融業界での経験や常識にこだわり過ぎず、地域を盛り上げたいという気持ちを持った方にきていただきたいと思っています。」
次は100周年に向けて、「地元とともに」歩み続ける金融機関でありたいです。
地域に根付いた金融機関
地域活性化に積極的に関わる
・謙虚さと思いやり、笑顔と感謝の心を常に忘れず、最高の接客を心掛けられる方
・自己啓発を怠らず、スキル向上に努めることができる方
・いかなる時も逆境に立ち向かい、積極果敢にチャレンジできる方
企業情報
- 企業名
- 幡多信用金庫
- 業種
- 金融・保険
- 住所
- 四万十市中村京町1-17
- 設立年月日
- 1929年3月
- 代表
- 松田 基
- 資本金
- 2億円
- 従業員数
- 男性100名 女性74名
- 採用担当(連絡先)
- 0880-34-2121(総務部 人事課:吉田 耕一)
採用関連情報
- 新卒初任給
- 184,000円
- モデル年収
-
・740万円/50歳 大卒、諸手当込み(配偶者扶養)
・550万円/40歳 大卒、諸手当込み(配偶者と子1人扶養)
・420万円/30歳 大卒、諸手当込み(配偶者と子2人扶養) - 自己啓発支援
- ・業務に関連する内容について通信講座の受講が可能
・業務に資するとして金庫が認めた業務について一時金の支給 - 研修制度
- 入庫前に庫内での2週間の新入職員研修
入庫後には庫内や外部機関でのマナー研修等、各種研修制度あり - 有給消化日数
- 10日
- 平均年齢
- 41.2歳
- 新卒・中途就業状況
-
採用者数:新卒27人/中途7人
採用者数のうち離職者数:新卒3人/中途0人