1954年に高知で誕生してから、北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」をはじめ全国に広がりをみせている「よさこい祭り」。毎年8月10日、8月11日に本祭、8月12日に後夜祭・全国大会が開催されていますちなみに踊り子は18,000人以上!
「みんなぁ揃うちゅうかねー?」
「声出していくでー!」
7月下旬、祭りが近づくと、仕事帰りの商店街で元気な声と鳴子の音が聞こえてきます。
(おぉ~やりゆう~)
通行人の迷惑にならないように、コーンで区画を作って、ちょっと窮屈そうに練習している踊り子さん。
インストラクターらしき人が、脚立の上から踊りの仕上がりや揃い具合をチェックして、メガホンで檄を飛ばします。

よさこい祭りの練習は6月ごろから始まります。なんと祭りの二ヶ月前。
ええっ二ヶ月も何の練習すんの!?と思ったあなた
二ヶ月でも足りないくらいなんですこれが・・・
踊る系のお祭りのなかでも自由度が高いのが「よさこい祭り」の魅力。
伝統的な音楽と踊りを用いる「正調」、いわゆる基本形はありますが、
あるルールを守っていれば、音楽も踊りも自由。
そのルールとは、「曲のどこかに「よさこい鳴子踊り」のフレーズが入っていること」、「鳴子を使用すること」、「前進する踊りであること」。の3つだけ。
それ以外は自由、ほんとに自由。
こんな激しい踊りおどれない~~~!みたいなのもあるあるです。踊れちゃうんですけどね、最終的に。
ほとんどのチームが、仕事終わりでも参加できる夜7時頃から練習を始め、大体2時間。
社会人の参加者が多いため、みんな仕事終わりに駆けつけます。
仕事終わった後にやってられっか!とかないんです。みんなイキイキ
日頃からダンスしてたりスポーツしてたりするわけではない人がほとんどなので、振りを覚えるのは結構大変。特に、練習に参加できる時間が限られている人はまじで必死。
そこんとこはガチな祭り。(もちろんゆったりチームもあります)
「お母さん、帰ったら教えちゃおき」
親子参加の人は、覚えが良い娘さんが先生代わり。
「おーの、足がもつれる」
普段踊りとは無縁なおじさんは、すこし難しい足捌きに四苦八苦。
練習場所のそこここで教え合いが始まり、気付けばお互いの名前を覚えていきます。
う~ん、青春。
もちつもたれつで練習期間を終え、あっという間の本祭を迎えます。
「いくで~~~~~~~~~~~」
「おーーーーーーーーーーー!!!!」
地方車から響くかけ声に、鳴子を振って元気に返事

踊り子はもうみんな笑顔が炸裂しています。
まじで踊ってるとき笑顔じゃない人、いないんじゃないでしょうか。
「よさこいの雰囲気が好き」
そういってわざわざ毎年県外から踊りに来る方も多いです。わかる。わかります。生粋の高知県民ですが。
エネルギッシュで、パワフルで、見る人と踊る人の距離が尋常じゃなく近いお祭りですが、それがそのまま高知県人の人と人の距離を表しているんじゃないかなと思います。
今年の祭りはもう終わってしまいましたが、みんあにはもう来年の夏がみえているんだろうな。来年こそは私もまた踊ろう!(と、毎年思うんですよね~笑)
ちなみに、11月23日に東京で「土佐のよさこいミーティング」なるイベントを開催します。
詳細はこちらから→「土佐のよさこいミーディング」案内ページへ飛ぶ
よさこいファンの方はもちろん、ちょっと気になる方もぜひお越しください。