『伝統産業』と聞いて、どのようなものをイメージされますか?

高知県には、国の伝統的工芸品として指定された「土佐和紙」と「土佐打刃物」を代表として、県の伝統的特産品として指定を受けた「宝石珊瑚」「土佐古代塗」「尾戸焼・能茶山焼」「土佐備長炭」「安芸國鬼瓦」「内原野焼」「まんじゅう笠」「フラフ・のぼり」「土佐凧」「虎斑竹細工」「土佐硯」の計13品目があります。そして、古くから地域の産業として、その地域で暮らす人々の生活に根差してきました。しかし近年では、後継者不足や指導者の高齢化などから、廃業の危機に晒されているところも少なくありません。そんな現状を打破すべく、高知県では県と産地の市町村が一体となり、伝統産業分野で活躍してくれる方の人材育成に力を入れています。その一環で開催される伝統産業研修生・卒業生の交流会に、私たち移住・交流コンシェルジュも参加させていただきました!

今回、参加したみなさんは「代々続く家業を残していきたい」と会社員辞めて研修に入られた方、「高校生の頃からずっと刀鍛冶に憧れていたら高知県の研修制度にたどり着いた」方、「もともと農業に興味があったけれど“鍬づくり”をすれば農業と伝統工芸に関われるから」という方など入口はさまざま。
高知県内在住の方が研修に入るパターンもあれば、県外から各品目の職人を目指し移住された方も。
今回の交流会に参加されていた6名の内、3名の方たちは県外からの移住者さんでもありました。

研修生のみなさんは、同じ品目同士でも研修場所が異なるため、なかなか会うことができません。品目が違えば更にその機会は少なくなります。
同じ立場の人が、どんな気持ちで毎日を過ごしているのか、不安や悩みを共有しながら頑張っていきたいという声から、この交流会がスタートしました。

交流会の場では研修生や卒業生の方たちが、どんなことに悩み、やりがいを感じられているか、研修を検討されている方に向けてのメッセージなど、私達からいろいろ質問させていただきました。

【悩み】
<研修生>

●お師匠さんの技を学びつつスキルアップを目指していきますが、「“こう”やるんだ」と指導を受けても、いわゆる『考えるな、感じろ!』という感覚をつかむのが難しい。

<卒業生>

●より高度な技術が求められる。
●原料を確保するため農作業をすることがあったり、製品だけでなく担い手として様々なことを考えて取り組む立場であるがゆえの苦労がある。

【やりがい】
<研修生・卒業生>
●伝統を守っていくことが目標でもありやりがいでもある。
●今までできなかったことが、自分なりにできたと思える瞬間があること。
●注文を受けて喜んでもらえる製品ができた時はすごく嬉しい。

【卒業生の皆さんから伝統産業に関心のある方へメッセージ】
■職人ではない人がイメージだけで“職人”のハードルを上げている気がする。職人はあくまで自営業の製造業です。
■夢を見すぎてはダメ。仕事の一つの選択肢として捉えてみてください。
■まずは気軽に体験をしてみてください!

立場も品目も年齢も違うからこそ、交流会が刺激を受けられる良い機会になっていると感じましたし、和気あいあいとした空気の中でも、商品を求める方によって異なる基準をクリアしていく難しさと日々格闘しながら、古くから伝わる技術を守りつつ常に向上心を持ち続けていらっしゃる姿がとても印象的でした。

伝統産業に関わってみたいとお考えの方は、研修に入る前のステップとして制作体験ができます。
気軽に参加できますので、まずは体験から始めてみませんか?
※詳細はこちらをご覧下さい。

伝統産業についてのお問い合わせ先:
高知県商工労働部工業振興課 地場産業(伝統産業)担当
電話:088-823-9720

鍛冶屋創生塾
今年10月に「土佐打刃物」の鍛冶屋職人の育成を目指す塾を開校しました!

ものづくり総合技術展
伝統的工芸品、土佐の匠 展示コーナーにて、みなさんの作品が展示されます。ぜひご覧下さい!
【日付】令和元年11月7日(木)~9日(土)
【時間】10:00~16:00
【場所】高知ぢばさんセンター(〒781-5101 高知県高知市布師田3992-2)