大学時代に暮らした高知へ。未経験から環境調査の仕事へIターン転職
掲載日:2026.10.16
菅野さん
就職先
株式会社東洋電化テクノリサーチ 調査課
転職時の年齢
30歳
Iターン(大阪→高知) 食品工場から総合環境測定分析会社へ
快適な環境づくりに貢献し続ける「東洋電化テクノリサーチ」
株式会社東洋電化テクノリサーチは(以下、東洋電化テクノリサーチ)、2009年に東洋電化工業から分析センター事業を継承して設立された、総合環境測定分析会社です。環境計量証明や作業環境測定などを通じて、安全・安心で快適な環境づくりに貢献しています。
今回は、香川県出身で高知大学大学院を修了後、大阪で就職した菅野さんに、学生時代を過ごした高知で再び暮らすことを考えたきっかけや転職活動、現在の仕事、高知での暮らしについて伺いました。
大学時代に過ごした高知で、もう一度暮らしたい
香川県出身の菅野さんは、高知大学の大学院を修了後、大阪で就職。前職では食品工場などの防虫管理を担当していました。
進学先として高知大学を選んだ理由を聞くと、
「農学部だったので、自然の豊かなところに来たかったんです。県外に出たいという気持ちもありました」
大学から大学院までを高知で過ごした後、大阪で働き始めて3~4年。再び高知を意識するようになりました。
「一番は、大学時代に過ごした思い出です。すごく住みやすかったですし、高知の皆さんがすごく良くて。その印象が自分の中で強く残っていました。ちょうど仕事で迷いや、悩むことも出始めた時期で、漠然と高知にまた戻りたいな、という思いがありました」
もちろん当時は、具体的な転職先が決まっていたわけではありません。
「高知で働きたい」という気持ちはあっても、どんな仕事があるのか、どのように転職活動を進めればいいのかは分からない。そこでまず、「高知 転職」とインターネットで検索するところから始めました。
「何も決まっていない」状態から、高知の企業と出会う
検索をきっかけに、高知県UIターンサポートセンターが大阪で個別相談会を開催していることを知り、2024年2月に参加しました。
「本当に具体的なことは何も決めていなくて。今こんな仕事をしていて、ゆくゆく高知に戻りたいと思っている、という話をしただけでした。それでも、担当者からこういう仕事がありますよ、こういう会社さんがありますよ、と教えてもらって。『就職・転職フェア』というイベントを夏と冬にやっているから参加してみたらどうか、という話もしていただきました」
この相談会への参加をきっかけに、『高知求人ネット』を利用しながら情報を集め、同年6月には大阪で開催されたフェアに参加。会場では業種を絞らず5~6社のブースを回りました。その中で訪れた東洋電化工業のブースで、グループ会社である東洋電化テクノリサーチを紹介されたことが、現在の仕事につながっていきます。
そこから、東洋電化テクノリサーチという企業について調べ、同年9月には高知を訪れ、会社見学を行いました。
「実際に会社を訪問して、皆さんのお話を伺って、会社見学もさせてもらいました。本当に優しくて丁寧に教えてくださったので、ここで働きたいという思いが、すごく強くなりました」
ただ、そこから応募までは少し時間がかかりました。
当時は大阪で仕事を続けていたため、前職の繁忙期と重なり、実際に応募できたのは翌2025年4月。企業訪問から約7か月が経っていました。
その間、企業とのやり取りや日程調整を支えたのが、高知求人ネットの担当者でした。
「働いていると、転職時期がどうしても延びてしまうんです。日程調整や企業さんとのやり取りに担当者が間に入って持ってくださったので、すごくスムーズでした。自分からはお願いしにくいような要望も、すごく上手に伝えてくださって。そこはすごくありがたかったです」
また、県外で働きながらの転職活動だったため、距離に対する不安もありました。
ただ、相談会や転職フェアでは、高知の企業を知るだけでなく、U・Iターンの転職活動に詳しい担当者に相談することもできました。県外からの転職活動の進め方についてアドバイスを受けながら進められたことで、実際の面接もスムーズだったといいます。
「物理的に離れていたので、面接や企業訪問がどんなふうに進むんだろう、というのがイメージできませんでした。でも調べてみたら、大阪でも相談会や転職フェアをやっていて、高知の企業を知る機会がありました。実際の面接もスムーズで、やってみると思った以上に進みました」
2025年5月に面接を受け、6月に前職を退職。7月、東洋電化テクノリサーチへ入社しました。
未経験から環境調査へ。現場で一つずつ仕事を覚える
現在、菅野さんが所属する調査課では、現場でのサンプリングと測定を行っています。
環境分析の仕事は初めてだった菅野さん。中途入社ということもあり、最初は「求められている成果を出せるのか」という不安がありました。
入社後は、全部署共通の座学研修を約1週間受けた後、配属先の先輩に同行して現場を回りながら、実際の業務を一つずつ覚えていきました。
また、業務の中には資格が必要なものもあり、現在も資格取得に向けた勉強を続けています。
「先輩と2人でずっと現場を回って覚えていきました。自分は資格を全部は持っていないので、今からどんどん取っていかないといけませんが、勉強の時間も考慮した働き方を会社全体で考えてくださっているので、すごくありがたいです」
現在担当しているのは、環境調査の入り口となるサンプリングや測定です。現場で採取した試料や得られたデータが、その後の分析や調査結果につながります。
「環境分析という仕事自体が、皆さんの生活環境や安全を守るという点で、社会的な貢献度の高い事業だと、入ってみて改めて感じています。自分が担当している調査とサンプリングは、分析全体の流れでいうと一番入り口の部分なんです。現場で採った試料や得られたデータは、その後の分析や調査結果に大きく関わってきます。そこはすごく責任を感じます」
できることが増えていくことにも手応えを感じています。
「以前は教えてもらいながら取り組んでいた仕事を、任せてもらえるようになったときはすごく嬉しいです。上司からこれをお願いしたい、と言ってもらえる機会が増えたことで、自分の成長を実感しました。未経験のスタートだったので、できることが一つひとつ増えていくのは大きいです」
現場でのスケジュールの組み方や業務の流れ、市町村の担当者など外部の方と対面でやり取りする場面では、前職での経験も活かされています。
「一人で抱え込ませない」未経験から学べる環境
入社前は、専門性の高い仕事を扱う会社ということもあり、少し堅い雰囲気を想像していたという菅野さん。実際に働き始めてみると、その印象は大きく変わりました。
「業種柄、ちょっとお堅い雰囲気の会社かなというイメージがあったんです。でも実際に入ると、同僚の方々はすごく優しくて、仕事に関しても一人で抱え込ませることがなく、みんなで協力し合いながら進めていく雰囲気だったので、温かみがあると、改めて思いました」
「経験のない仕事も、先輩から丁寧に教えていただいて、いろんな仕事を覚えていける。教育というところに、すごく力を入れてくださっていると感じます」
資格取得に関しても費用負担などの支援があるだけでなく、勉強の時間も考慮した働き方をさせてくれる、未経験から専門的な仕事を身につけていくうえで、こうした環境は大きな支えになっています。
また、働き方そのものも、前職とは変わりました。前職では休日が不規則でしたが、現在は土日祝が休み。残業も繁忙期を含めて月30時間以内です。
有給休暇は、計画的に取得できる仕組みが整えられているため、仕事を覚えることに加えて、休日や休暇を含めた働き方にも余裕が生まれたことで、仕事以外の時間も持てるようになりました。
もう一度高知で暮らして、休日の過ごし方も変わった
Iターンによって変わったのは、仕事だけではありません。
生活費については、家賃が関西にいた頃と同程度である一方、住まいは広くなりました。駐車場代は大阪にいた頃の月1万3,000円ほどから、現在は3,000円に。車を使うことでガソリン代は増えましたが、食費は安くなったといいます。
「収入については、残業の兼ね合いもあるので、増えた減ったを一概には言えないんですけど、生活費まで含めると、そんなに変わらないという感覚です」
定時は16時30分。仕事以外の時間にも変化が生まれました。
「引っ越してきて生活の基盤が落ち着くまでは大変でしたけど、落ち着いてからは、翌日の仕事の準備などに時間を当てられるようになりました。それはかなり大きいです」
休日も増え、これまでとは違う過ごし方をするようになりました。
「せっかく自然豊かな高知に戻ったので、釣りなどアウトドアを始めました。大阪にいたときは全然やってなかったので」
大阪にいた頃の通勤は自転車で約10分、現在は車で約15分。通勤時間そのものは大きく変わっていませんが、休日には釣りに出かけるなど、大学時代とはまた違った高知での暮らしを楽しんでいます。
「マイナス面は…強いて言うなら、都会に出るのにどうしても時間がかかることです。ただ、都会に行くのはまとまった休みのときだけ。普段の生活環境を重視しているので、不便だとは思わないですね」
「何も決まっていなくても、まず相談してみてほしい」
大学時代を過ごした高知で、もう一度暮らすことを選んだ菅野さん。
これからU・Iターンを考える人には、最初からすべてを決めておく必要はないと話します。
「県外から高知へのUターンやIターンとなると、距離が離れているので具体的なイメージが湧かなかったり、なかなか行動に移せない方もいらっしゃると思います。でも調べてみると、相談会や転職フェアが都市部で盛んに行われているんです。アンテナを張って、活用できるときはどんどん活用したほうがいいと思います。自分自身も、本当に何も固まっていない状態で相談会に参加して、そこから決まっていったので」
Iターンして1年。高知での仕事や暮らしを具体的に考える中で、住む場所や仕事について、自分なりの軸を持つことも大切だと感じています。
「高知市内に住みたいのか、今の仕事のスキルを活かせる職場につきたいのか、郊外に住んで市内に通うのか。そういう具体的な軸を決めていくと、どんどんスムーズに進むんじゃないかと思います」
大阪で働きながら、漠然と「いつかまた高知で暮らしたい」と考えていた菅野さん。
最初は何も決まっていない状態でしたが、まず相談会に足を運び、就職・転職フェアで高知の企業と出会ったことが、Iターン転職への一歩になりました。
未経験から新しい仕事に挑戦し、今では少しずつ任される仕事も増えています。
「高知で働きたい」という思いがあれば、具体的な仕事や転職時期まで決まっていなくてもいい。まず情報を集め、相談してみることから、もう一度高知で暮らすための一歩が始まることもあります。
高知での転職・移住のご相談は、高知求人ネットへ
「また高知で暮らしたい」と思っていても、県外で働きながら転職活動を始めるのは、何から調べればいいのか、企業とどうやって出会えばいいのか分からないこともあります。
高知求人ネットでは、U・Iターン専門のコンシェルジュが、転職先を探すところから一緒に考えます。
菅野さんのように、
- まだ具体的な転職先が決まっていない段階での相談
- 県外で開催される個別相談会・就職・転職フェアの案内
- 働きながら進める転職活動の企業との日程調整
- 求人票だけでは分からない企業の情報や働き方の確認
など、県外からの転職活動で生じる疑問や不安も相談できます。
菅野さんも、最初は「ゆくゆく高知で暮らしたい」という思いから相談を始めました。そこから高知の企業を知り、実際に会社を訪問し、働きながら転職のタイミングを調整して、現在の仕事につながっています。
「高知で働きたいけれど、何から始めればいいか分からない」という方も、まずは高知求人ネットにご相談ください。
インタビューに登場した企業情報
高知市
その他
高知県高知市萩町二丁目2番25号